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日本でもオーロラって見えるの? 見えるとしたらどんな色?

オーロラはどこで見れると思いますか。多くの人は北欧やカナダなどの北に位置する寒い国でしか見られないと思っています。確かにオーロラを見るには北極圏に近い場所の方が見やすいです。しかし日本でも条件が揃えば見ることができるんです。では、日本のどこでオーロラを見ることができるのでしょうか。見られる時期はいつでしょうか。

 

オーロラは、太陽から放出される高エネルギーの粒子が地球の磁場にぶつかって発光する現象です。そのため、太陽活動が活発な時期や、地球の磁場が乱れる時期にオーロラが発生しやすくなります。太陽活動は約11年周期で変化するので、そのピークの年にオーロラを見るチャンスが高まります。また、地球の磁場は春分や秋分の頃に乱れやすいので、3月や9月にもオーロラが出やすくなります。

 

しかし、それだけでは日本でオーロラを見ることは難しいです。なぜなら、オーロラは極地に近い場所でしか見られないからです。日本は北緯35度から45度に位置するので、通常のオーロラは見えません。しかし、太陽活動が非常に強い時や、地球の磁場が大きく乱れた時には、オーロラが低緯度まで広がることがあります。これを低緯度オーロラと呼びます。低緯度オーロラは非常に珍しい現象で、日本では数十年に一度しか見られません。

 

オーロラが実際に見えたらうれしいですよね。実は昔からオーロラが見えていたという記録があります。最古のものだと推古天皇がいた西暦620年に観測されています。その頃はオーロラではなく赤気と呼ばれていたようです。ぼんやりと空が赤く色づいていたから赤気なのでしょう。低緯度オーロラは赤色だそうです。

 

ちなみに、オーロラ観測において日本最南端の記録は滋賀県信楽町になります。2001年11月25日午前1時から3時ごろにかけ、北の空で肉眼では見えないうっすらとしたオーロラを観測した。このオーロラは北海道陸別町の私設陸別天体観測所でも肉眼で見ることができたようです。

 

このように、日本では赤色のオーロラが見えることから山火事と勘違いして消防に連絡してしまう人がいるようです。ぼんやりと赤く光っていると、まさかオーロラとは思いませんものね。日本では7色のカーテンとはいかないようです。

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