多くの人が北海道に行く手段として飛行機を選びます。そして札幌に行く場合は新千歳空港を選択する人がほとんどです。しかし札幌に一番近い空港は丘珠空港（おかだまくうこう）という飛行場です。聞いたことのない方もおられるのではないでしょうか。今回は、北海道の札幌市にある丘珠空港についてご紹介したいと思います。丘珠空港は、新千歳空港と比べて小規模な空港ですが、その分使い勝手が良いというメリットがあります。どんな空港なのでしょうか。
丘珠空港は札幌飛行場の通称で、札幌市東区に位置しています。もともとは陸上自衛隊の専用飛行場でしたが、その後は民間機も乗り入れるようになりました。ちなみに日本唯一の陸上自衛隊が管制業務を行う空港となっています。どこに就航しているのか気になりますよね。実は、丘珠空港を発着する定期便の多くは、道内の空港になります。
2023年7月現在の就航地は、北海道内では利尻、女満別、釧路、函館、奥尻の5つになります。道外になると、三沢（夏ダイヤ）、静岡（夏ダイヤ）、松本（夏ダイヤ）、名古屋小牧（夏ダイヤ）になります。道外は夏季のみ利用できます。2023年8月には新潟も就航します。
では丘珠空港を利用するメリットは何でしょうか。
- アクセスが便利
丘珠空港は、札幌市の中心部から約6kmという近さにあります。タクシーやバスで30分以内に到着できるので、時間が節約できます。また、駐車場も広くて安いので、レンタカーを利用する場合も便利です。札幌駅から行く場合は、市営地下鉄東豊線で栄町駅まで行きバスに乗り換えるか、札幌駅から直行のバスに乗る、といったアクセス方法があります。新千歳空港が札幌から約40kmと考えるととても近いですね。
- 混雑が少ない
丘珠空港は、新千歳空港よりも発着便数が少なく、羽田便などの大型機も乗り入れていないのでチェックインや搭乗手続きがスムーズに行えます。また、出発ロビーや到着ロビーも広々としていて、ゆったりとした雰囲気です。待ち時間も短くて快適です。
- 道内の移動に便利
札幌から網走、釧路などに行く場合、公共交通機関を利用するなら電車かバスですが、特急を使っても4,5時間はかかります。しかし飛行機であれば45分で到着しますので、移動時間を少なくしたい場合は利用価値があるのではないでしょうか。また利尻島や奥尻島に行く時も直行しますので利便性がありますね。
以上のように、丘珠空港は、アクセスや混雑、道内の移動などでメリットが多い空港です。もちろん、新千歳空港にはないデメリットもあります。例えば、国際線や国内線の選択肢が少ないことや、夜間便がないことなどです。しかし、それらを差し引いても、丘珠空港は札幌市内から近くて便利な空港だと言えるでしょう。ぜひ一度、利用してみてみるのはどうでしょうか。
