3時間で行ける国ってどこがあると思いますか?どこの空港から乗るかにもよりますがすぐに行ける国として韓国や中国を思い浮かべると思います。確かにその通りで、韓国ならソウル、テグ、プサン、チェジュに行けますし、中国ならハルピン、長春、大連などの都市に行くことができます。リゾート地のサイパンやグアムなら3時間半程度で行くことが可能です。しかしヨーロッパとなると10時間くらいかかるイメージがありますよね。
では3時間で行けるヨーロッパとはどこでしょうか?それはロシアです。ご存知の通りロシアは世界一面積の大きな国です。首都のモスクワに行くとすれば10時間以上かかってしまいますが、日本に近い場所だと2時間半くらいで着いてしまいます。その場所はウラジオストクです。成田空港からS7航空とオーロラ航空が飛んでいます。また少し北にあるハバロフスクでも3時間で着くことができます。こちらもS7航空が飛んでいます。
日本からだとウラジオストクが一番近いヨーロッパの都市になりますが、どんな街なのでしょうか。地図を見ると分かるのですがウラジオストクは北朝鮮の少し上にある都市です。「どうせアジア圏と同じような都市なんじゃ?」と思うかもしれませんね。しかしこのウラジオストクという都市ができたのは、今から150年ほど前になり、ヨーロッパ建築を取り入れて造られた都市です。旧市街ではスタイルの多様性が見られ、ロマン様式の建物やバロック様式の建物、またアジアに近いので東洋建築も見られますし、いくつかのスタイルを合わせる建築物もあります。日本の都市とは街並みが異なりますので、やはりヨーロッパの都市という印象を受けるでしょう。
ここウラジオストクはもともと軍事都市でしたので、ソ連崩壊後の1992年までは外国人は入ることができませんでした。意外にも行けるようになったのは最近なんですね。まさに閉ざされた都市だったのです。
ウラジオストクで有名なのものと言えばシベリア鉄道を挙げることができます。1度は聞いたことあると思います。このシベリア鉄道はロシア国内を東西に横断する、言わずと知れた世界一長い鉄道です。「いつかは私もシベリア鉄道に乗ってのんびりとロシアを旅行したいな」と思っています。この世界一のシベリア鉄道の始発(終着)点がウラジオストク駅なんです。
ウラジオストクから9000km以上レールが続いていて、ロシア号は7日間かけてウラジオストクからモスクワまで走ります。めっちゃ長いですね…。YouTuberの「スーツ」さんがシベリア鉄道の動画を出していましたので興味のある方は見てみると面白いかもしれません。
ウラジオストクは近くて遠い街かも知れません。それゆえ異国文化を楽しめる街でもあります。2時間半くらいで着くということは、新幹線で東京と新大阪の乗車時間とそんなには変わらないということですね。興味のある方は見分を広めるために行かれてみてはいかがでしょうか。