写真:秋田竿燈まつり
コロナの影響によって日本各地の夏祭りや花火大会が中止になっています。祭りや花火が日本の夏を彩っていましたので、今年の夏は今までにない夏と言えそうです。日本中に大小合わせてたくさんの夏祭りと花火大会がありますが、思い出そうとすると「どんなものがあったっけ?」と悩んでしまうかもしれません。今回は代表的なものをピックアップしてみます。
・YOSAKOIソーラン祭(北海道)
札幌の初夏の大イベントで、全国から100万人以上の観光客が集まってきます。高知県の「よさこい祭り」と北海道の「ソーラン節」を融合させたもので、鳴子や扇子や大旗を持って踊ります。
・青森ねぶた祭(青森県)
日本を代表する火祭りです。「らっせーら」の掛け声と共に踊り手(ハネト)が跳ね、ねぶたが曳きまわされていきます。ねぶたには武将や歌舞伎役者が描かれています。
・秋田竿燈まつり(秋田県)
たくさんの提灯をぶら下げた竿燈は、大きいものなら重さ50キロ、長さ12メートルにもなります。200本以上の竿燈が秋田の町を照らします。
・山形花笠まつり(山形県)
花笠音頭に合わせてはっぴ姿の踊り手たちが通りを練り歩きます。約1万人の踊り手たちが参加するパレードは圧巻です。
・仙台七夕まつり(宮城県)
約400年の歴史を持つ祭で、期間中は商店街をはじめ、町の至る所で七夕飾りの吹流しが飾られ優美な風景を作り出しています。
・長岡まつり大花火大会(新潟県)
日本三大花火大会の一つで、重さ300キロもある正三尺玉花火は上空600メートルで、直径600メートルもの大きさで広がり夏の夜空に花を咲かせます。
・郡上踊り(岐阜県)
日本を代表する盆踊りで、国の重要無形民俗文化財にもなっています。何といっても疲れ知らずの猛者たちが徹夜で踊り続ける徹夜踊りは圧巻です。
・祇園祭(京都府)
日本三大祭りの一つで、祭りの目玉は32基が市中を巡る山鉾巡行です。京都の夏の風物詩にもなっています。
・天神祭(大阪府)
1000年以上の歴史を持つ日本三大祭りの一つです。神鉾を手にした約200人の行列が斎場に向かい、翌日には神事が終わったのち船上から神鉾が流される鉾流神事が行われます。
・金沢百万石祭(石川県)
加賀百万石を築いた戦国武将の前田利家の金沢城入場を模した、大名行列が見ものです。また加賀友禅灯篭流しも見逃せないイベントです。
・阿波踊り(徳島県)
400年の歴史を持つ日本三大盆踊りの一つです。毎年100万人以上が訪れ、「連」と呼ばれる踊り手のグループが900以上参加し町を祭り一色に染めます。
・博多祇園山笠(福岡県)
山笠と呼ばれる山車を、男たちが「オイサ、オイサ」の掛け声と共に曳きまわしてゆきます。祭りの期間中には、市内各地に飾られる飾り山も見ることができます。
これ以外にもまだまだ日本には祭りや花火大会があります。コロナの影響で中止になり残念に感じておられる方もいらっしゃるでしょう。バーチャルでの祭りやテレビでの花火などは見ることは出来ますが、やはり映像と本場では臨場感や熱量が違いますね。さて来年以降は無事に開催されるのでしょうか?