貴殿のふとした疑問に答えるブログ

ふと疑問に思う「なぜ?」「どうして?」「〇〇って何?」に答えるブログです。

AI搭載の殺人ロボット兵器がついに実践投入される リアルロボット大戦も…

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人間が生きている限り争いは絶えません。それは歴史が証明しています。20世紀に起きた二度の大戦をはじめ、小規模の戦争が何十となく起き、いつほかの戦争が勃発するかわからない状態です。そして技術の進歩と共に兵器も進化しています。

 

最近の報道の中で「人工知能AIを持ち、人間の意志を介在させずに敵を自動的に攻撃する殺人ロボット兵器が昨年春、内戦下のリビアで実際に使用されたとみられることが国連安全保障理事会の専門家パネルの報告書で22日分かった」という記事がありました。このようにこれからの戦争や紛争ではAI兵器が主力になると言われています。

 

こういったAIが搭載された兵器を自立型致死兵器システム(LAWS: Lethal Autonomous Weapons Systems)といいます。外務省のサイトにはLAWSについて、「人間の関与なしに自律的に攻撃目標を設定することができ、致死性を有する完全自律型兵器を指すと言われているものの、定義は定まっていません。」と書かれていました。

 

簡単に言えばAIを搭載したロボットが勝手に敵や施設を識別し攻撃するということです。ロボットの意思で行なう所が怖いですよね。アメリカ、ロシア、中国などの国が積極的に研究開発しています。しかし一般市民からすればAI兵器なんて倫理面でどうなんだ…と考えてしまいます。当然国際社会でも殺人ロボット兵器に関して意義を唱え、国際連合などは規制を加えてゆこうとしています。

 

アメリカ、ロシア、中国などなどの国はなぜ積極的にLAWSに投資するのでしょうか。

 

①生身の兵士がしたがらない任務が出来る

 激しい戦闘地域での任務や地雷除去などやりたがらない任務を行わせられる。

 

②コストが削減される

兵士を長年訓練し維持していくコストよりも安上がりになります。

 

③兵士の犠牲が少なくなる

 今までの戦争では多くの兵士が犠牲になりましたが、ロボットが前線で戦いますので兵士の犠牲を少なくさせることができます。

 

④一般市民の被害が減る

 人間だとどうしてもヒューマンエラーがありますが、AIは正確に敵を認識するので一般市民を誤爆、誤射することを減らせます。

 

⑤他国に優位な立場がとれる

 ロボット兵器の開発技術があると、他国も容易に戦争を仕掛けられなくなります。核の抑止力ならぬロボット抑止力とでもいうのでしょうか。また他国に対してマウントポジションもとれるでしょう。

 

こういった理由があるゆえ、多くの国がLAWSに投資しているのです。もし殺人ロボット同士が戦い合うようなことになれば第三次世界大戦(ロボット大戦)も起きかねません。何とも恐ろしい世の中ですね。でもそれを作り出した人間が一番恐ろしい生き物なのかもしれません…

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