貴殿のふとした疑問に答えるブログ

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関西の観光バスは数字の大きい番号から走るのはなぜ?

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修学旅行など大勢で移動する場合、観光バスは何台かに分かれます。関東出身の私は1号車に乗れたから「お、1号車じゃん。先頭のバスだな」と考えていました。確かに1番に出発しましたので、どうでもよい優越感に浸っていた少年時代を思い出します。しかし年月は過ぎ、関西に旅行に行ったさい、1番先に出発するはずであろう1号車が最後尾にいるではありませんか。その時は「どうしてだろう」と思いましたが、そこには合理的な理由がありました。今回は観光バスの号車の話です。

 

答えとしては、数字の大きい順番で走ることで、対向車や他の車が後ろに何台バスが続いているかを分かりやすくするためです。このパターンは関西圏に多いようです。なぜなら、京都や奈良は修学旅行生を含む団体客が全国からたくさんやって来ます。クラスごとに号車が分かれるとなると昔なんかは1~8号車まであったなんてこともあるでしょう。もっと多くの号車があったかもしれませんね(※ちなみに私は30代ですが中学時代は8組までありました)。

 

そうなると、先頭に8号車がいれば「残り7台のバスがやってくるんだな」ということが分かります。でも、「そんなの分からなくてもいいじゃん」と思うかもしれませんよね。今でこそ道が整備され道路の幅も確保されましたが、昔は今以上に悪路で、道幅も狭かったため、場所によっては行き違いをしなければ対向車とすれ違えませんでした。特にバス同士やトラックとの行き違いの場合はどちらかが待っていなければなりません。その際に号車が役に立ちます。数字の大きい号車が先頭にいれば、後ろにいるバスの台数を把握することが出来たのです。

 

また、バスを駐車場に停めるさいにも誘導員が先頭の号車をみて、トータルの号車を念頭に入れた誘導が出来るようになります。修学旅行をはじめ、団体旅行が多い関西圏ならではのシステムですね。

 

ちなみに先頭車は一番ベテランが運転することが多く、最後尾に二番目のベテランが運転するようです。真ん中には経験の浅いドライバーが担当するようです。いろいろと運転手業界にもおきてのようなものがあるんですね。

 

今はコロナ禍で、団体旅行が少なくなっているようです。運転手も仕事が無くて大変な状況にありますので、早く世の中が回っていくといいですね。今回は、観光バスの号車についてでした。

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