貴殿のふとした疑問に答えるブログ

ふと疑問に思う「なぜ?」「どうして?」「〇〇って何?」に答えるブログです。

虫って冬の間どこにいるの? ぜんぜん見かけないんだが…

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モンシロチョウ

家でバジェットガエル(マルメタピオカガエル)という水棲のカエルを飼っているのですが、冬のせいなのかここ1か月以上エサを食べません。しかし冬眠している感じでもなく元気に動いています。それまでカエル用の人口エサを与えているのですが、もしかしたらマウスや虫の方が食べてくれるのではないかと思い、外に行って虫を探してみようと思ったのですが、虫が全然いません。夏はあんなにいたのにどこに行ったのでしょうか。今回は冬の間、虫たちがどこに言ったのか考えてみたいと思います。

※カッコ内は冬場の状態です。

 

・アリ(成虫)

アリとキリギリスの物語でも分かるように、冬を越すため食料を貯めこみ、寒くなってくると土の中に入り眠ったように動かなくなります。

 

・ダンゴムシ(成虫)

落ち葉や石の下で身を寄せ合って過ごしています。暖かい日には食べ物を探しに動いてます。

 

・バッタ(卵)

夏場はピョンピョンと飛んでいますが、秋になったら土の中に卵を産み付け、一部のバッタを除いて親は死んでしまいます。子供たちは土の中で越冬します。コオロギも同じです。土の中なので私たちからは見えません。

 

・カマキリ(卵)

バッタと同様で秋頃に卵を産んだら死にます。バッタと違うのは木の枝や草の葉に卵嚢と呼ばれる繭のような袋に卵を入れて越冬させます。暖かくなってきたら出てきます。冬場になるとまれに袋を見かけることがありますね。

 

・ホタル(幼虫)

ホタルは一生のほとんどを、水の中と暗い土の中で過ごします。冬場は水の中に入って石の下に潜り春を待ちます。春になったら陸に上がり、こんどは土の中に入ります。そして1か月後にさなぎになり、約10日後に羽化し、土から出て成虫となります(私たちがよく知っているホタルの状態です)。交尾をして卵を産んで死にます。成虫としては約1週間しか生きられません。儚いですね。

 

・カブトムシ(幼虫)

カブトムシは8月に卵を産み、成長して幼虫になったら土の中に潜って春を待ちます。6月頃にさなぎになり、7月頃に私たちがよく知っている成虫の状態になります。そして冬を迎える前に卵を産み寿命を迎えます。

 

・チョウ(さなぎ)

秋頃のキャベツ畑を見るとモンシロチョウの卵が植え付けられています。その卵ははイモムシ(幼虫)になって葉っぱをバリバリ食べて大きくなっていきます。冬になるとさなぎで冬を越します。実はさなぎの中身はドロドロになっていて、幼虫はいったん溶かされているのです。時間の経過と共に成虫になっていきます。そして春になるとさなぎから出て飛んでいきます。この成長過程を完全変態といいます。成虫は冬になると死にます。

 

このように色々な形態で冬を越すことが分かりました。アリやダンゴムシ以外のほとんどの虫が冬には死んでいるんですね。そのかわり子孫たちが土の中、水の中、さなぎの中、などでじっと春を待っているんです。そりゃ冬場は虫取りもできやしませんね。カエルのエサはネットで買うしかないようです…

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