大阪市民には馴染みのある「キタ」と「ミナミ」。この2つは単なる方角を指す言葉ではなく、繁華街のことを指す言葉となっています。そしてカタカナで表記されています。しかし、どこからどこまでという定義があるわけではなく、キタは梅田、天満、堂島、中之島周辺を指します。一方ミナミは難波、道頓堀、心斎橋、千日前周辺を指します。
キタは北浜や梅田など、金融やビジネスの拠点が多くあるエリアです。JR・阪急・阪神・京阪などの鉄道会社のターミナル駅がキタに集中しており、京都や兵庫へのアクセスが良い場所です。キタはビジネス街も多く、比較的落ち着いた雰囲気となっています。そのためビジネスマンやサラリーマンが多く見られるのも特徴です。高層ビルやデパートなどが立ち並び、スタイリッシュで都会的な印象を受けるのがキタの特徴です。
対してミナミは、難波や心斎橋など商業や娯楽の中心地となっているエリアです。代表的なのが道頓堀で、グリコの看板と言えばイメージしやすいのではないでしょうか。タイガースが優勝した時には道頓堀にある戎橋から川へダイブする場所です。ミナミは華やかで活気あふれる雰囲気で、若者や観光客が多く集まり、賑やかな印象を受けます。最近は外国人にも人気のエリアとなっています。
ミナミは伝統的で情緒豊かな大阪を感じられる場所です。道頓堀や黒門市場などのグルメスポットや、心斎橋筋商店街やアメリカ村などのショッピングスポットなどがあります。また、大阪松竹座やなんばグランド花月などの文化施設もあります。「これぞ大阪！」というエネルギッシュさを感じさせる街がミナミです。
スタイリッシュな「キタ」に対して、エネルギッシュな「ミナミ」。街の表情は全然違い、東京に例えるならキタが山手で、ミナミが下町と言えるかもしれません。でも、この2つのエリアはとても近く、地下鉄御堂筋線で梅田駅（キタ）から難波駅（ミナミ）までは4駅しか離れておらず、8分で着いてしまいます。
キタとミナミは、大阪を訪れる人にとって見逃せないエリアです。それぞれに異なる魅力を持つキタとミナミをぜひ訪ねてみてください。きっと大阪の魅力に惹かれるに違いありません。
