貴殿のふとした疑問に答えるブログ

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飛行機事故の確率は驚くべき低さ!毎日飛行機に乗っても安心の438年に1回とは?

令和6年1月2日には、JALの飛行機と海上保安庁の飛行機が滑走路上で衝突し、JALの飛行機が炎上している衝撃的な映像が流されていました。飛行機は安全な乗り物だと知っていても、やはり苦手意識をもっておられる方は一定数います。事故だけでなく、そもそも大きな金属の機体が空を飛ぶことに懐疑的になってしまいます。

 

私も以前飛行機に乗るのが苦手だったので、それを克服すべく図書館に行って飛行機関連の書籍を片っ端から借りて読んだことがあります。結論から言えばとても安全な乗り物ですし、統計を見ても安全性を裏付けることができます。今回は飛行機がどのくらい安全な乗り物なのかデータから見てみましょう。

 

国連の期間の一つでもある国際民間航空機関(ICAO)が公表している「世界の定期航空の事故発生状況」によれば、定期航空で1億キロメートル飛行するごとに、0.03人が致死事故に巻き込まれる可能性があります。これがどのくらいかというと、おおよそ33億キロメートルのフライトごとに1人の死亡事故が発生する計算であり、地球を8万3173回飛び回ることで1人が死亡する確率となります。

 

飛行時間あたりの死亡事故率を見ると、10万時間あたり0.02人となっており、500万時間飛行して1人死亡する事故が発生する可能性があります。また、毎日飛行機に乗っているとしても、事故に遭遇する確率は驚くべきことに438年に1回程度なのです。

 

航空アナリストの杉浦一機氏によれば、アメリカの1年間の自動車事故での死者は、航空機の長い歴史を全て合わせた死者数よりも多いとのこと。このような数字を見ると、旅客機で事故に遭う確率は非常に低いと言えます。

 

別の統計によれば、日本では階段から落ちるなどの事故で年間600人以上が亡くなっていますが、全世界の定期航空事故の5年間の平均死亡者数は592人。要するに、旅客機よりも階段の方が危険性は全然高いのです。

 

では、なぜこんなにも安全な乗り物なのに飛行機は危険と思われるのでしょうか。それは、飛行機は一度事故が起きるとその被害が大きく、報道などで大々的に取り上げられることがあり、これが飛行機は危険という印象を強くしてしまうのかもしれません。乱気流に遭うとグラグラ揺れて落ちるのではないかと思ってしまいますし、地上に足が付いていない不安などあります。度々ハイジャックなどの事故も要因の一つです。しかし統計的だけを見れば、飛行機に乗ることは非常に安全な乗り物と言えます。むしろ宝くじで1等を当てる方が簡単なのです。

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