貴殿のふとした疑問に答えるブログ

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年功序列のメリット・デメリットとは何? 世界の潮流は?

年功序列とは、組織や企業において昇進や報酬の決定を、勤続年数や年齢に基づいて行う制度のことです。日本は今でも年功序列の会社が多いですね。でも、この制度には様々なメリットとデメリットがあります。さらに、世界の働き方の潮流を見ることは視野を広げるうえで良いでしょう。今回は、年功序列について考えていきます。

 

【メリット】

安定感: 年功序列は、長期間同じ企業で働いた人にとって安定感をもたらします。勤続年数が評価されるため、経済の不安定さや職場の不確実性に対して一定の保障があります。

 

モチベーション維持: 昇進や報酬の見込みがあることで、従業員は長期的な目標を持ちやすくなり、モチベーションを維持しやすくなります。

 

経験重視: 年功序列では、長年の経験が評価されるため、年齢が上がるほどに高いポジションに就くことができる可能性が高まります。これにより、組織内での知識や技能の伝承が促進されます。

 

【デメリット】

能力との不一致: 年功序列では勤続年数が重視されますが、実際には能力や成果との乖離が生じることがあります。優秀な若手が育成されにくく、組織の活力が低下する可能性があります。

 

柔軟性の欠如: 迅速な変化や新しいアイデアに対応する柔軟性が不足している場合があります。経験や年功のみを重視するため、新しい手法や技術の導入が遅れることがあります。例えばITに関しては若い人の方が知っていることが多いですよね。

 

ワーク・ライフ・バランスの損失: 年功序列では、昇進や報酬の見込みを得るために長時間労働することが求められることがあります。上司の顔色をうかがい、家庭よりも会社を優先してしまう傾向があります。それによってワーク・ライフ・バランスが崩れることがあります。

 

【世界の潮流】

世界の多くの国では、年功序列に代わる新しい働き方の潮流が見られます。成果主義や能力重視の制度が普及しており、個々の成果や能力に基づいて昇進や報酬が決定される傾向があります。特に、先進国では技術革新やグローバル競争の激化により、柔軟性や能動性を重視する制度が求められています。アメリカなど雇用の流動性がある国では、良い人材を得るために高い給料を出す会社が多くなり、結果、全体的に給料が増えていきます。

 

このように、年功序列には安定感や経験重視といったメリットがありますが、能力との不一致や柔軟性の欠如といったデメリットも存在します。世界の潮流を考慮すると、個々の能力や成果を重視する制度が重要視されているようです。ですから、これからの社会で成功するためには、自己成長や能力の向上が求められるということなのかもしれません。

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