貴殿のふとした疑問に答えるブログ

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アルカリ性の温泉は何に効くの?

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以前「酸性の温泉は何に効くの?」という題で記事を書きましたが、今回はその反対の「アルカリ性の温泉は何に効くのか」をお伝えしたいと思います。

 

温泉に含まれる水素イオンの濃度(pH)が小さいほど酸性、大きいほどアルカリ性になります。弱アルカリ性はpH7.5~pH8.5で、アルカリ性はpH8.5以上で、強アルカリ性はpH10以上を指します。しかし普段の生活で酸性だのアルカリ性だのpHいくつだの考えることはないですよね。

 

例えば、石鹸はpH7~10くらいです。値が大きいほど洗浄力があります。石鹸はで手や顔を洗うと油分が取れますよね。アルカリは皮脂を溶かし角質を軟化させる力がありますので、アルカリ性の温泉も入った後にお肌がつるつるするのです。それゆえアルカリ性の温泉は「美人の湯」「美肌の湯」などとよばれます。

 

なら強アルカリ性の温泉の方がお肌がもっとつるつるになるのでは?と思うかもしれませんが気を付けなければならない点があります。強アルカリ性の温泉は、油分が取られすぎてしまうのです。入浴時間が長すぎると肌がつるつるどころかカサカサになってしまうことがあります。ですから入浴後は真湯でしっかり洗い流し、化粧水などで保湿ケアを行った方がいいでしょう。強酸性の温泉や強アルカリ性の温泉に長時間の入浴は禁物です。

 

じつは、pH10を超える強アルカリ性泉は世界的に見てもかなり珍しいものです。では日本には強アルカリ性の温泉はどこにあるのでしょうか。なんと神奈川県に多くあります。厚木市に七沢温泉郷(ななさわおんせんきょう)たる場所があります。温泉郷ということですので、いくつかの温泉地が集まってできたものです(七沢温泉、広沢寺温泉、かぶと湯温泉)。これらの温泉はどれもpH10以上の強アルカリ性温泉になります。そして同じく厚木市に飯山温泉があります。ここも屈指の強アルカリ性温泉で、pH11.3以上ありますので日本にある強アルカリ性温泉トップ3に入っています。

 

そして厚木市のお隣の市である伊勢原市。ここにも伊勢原温泉というものがありこの温泉も強アルカリ性です。大山が近くにありますのでハイキング帰りに利用されています。厚木も伊勢原も都心から近くにあり東名自動車道で行けますし、新宿からは小田急線も通っていますので便利ですね。

 

その他、白馬八方温泉(長野)、都幾川温泉(埼玉)なども強アルカリ性温泉になります。アルカリ性の特徴は美肌になるということですので、一度これらの温泉に行って効能を試してみてはいかがでしょうか?でも長時間浸からないように!

 

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