貴殿のふとした疑問に答えるブログ

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副都心と新都心の違いと役割

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 副都心と新都心どのような意味があるのでしょうか。例えば「東京メトロ副都心線」とか「さいたま新都心駅」など路線名や駅名で目にする機会がありますが、いざ定義となると???という方もいるのではないでしょうか。ではともに考えてみましょう。

 

まずは「副都心」の意味です。

大都市の周辺部に発達し、都心の機能の一部を分担する副次的な中心地区。都心と郊外を結ぶ交通機関の結節点をなすものが多い。東京の新宿・渋谷・池袋、大阪の梅田・天王寺など。
引用:日本国語大辞典

 

もともと都心というのは、丸の内や大手町などのオフィス街、霞ヶ関や永田町などの官庁街、銀座や東京駅周辺の繁華街を指していました。しかし都心に集中していたオフィスなどの業務機能を分散させるために、新たに新宿、渋谷、池袋の3地区で都市開発が進められていったのです。

 

副都心には買物街、社交娯楽街、飲食店街があり、新宿のようにビジネス機能を備えている地区もあります。

 

また、副都心は交通機関の結節点をなすともあります。渋谷ならJR・東京メトロ・東急・京王が乗り入れています。新宿や池袋も同様にJRと地下鉄と私鉄が乗り入れている駅ですので、副都心はターミナル駅の要素もあるんですね。それゆえ多くの人が集まってくる場所でもあります。

 

東京の都市圏が拡大するに伴い1980年代に、さらに上野・浅草 / 錦糸町・亀戸 / 大崎 / 臨海地区が副都心として整備されるようになりました。ですから現在は7地域が副都心として選定されています。

 

では、次に「新都心」の意味も考えてみましょう。
新都心は、東京都に隣接する県に対する新しい立地用語で、東京に集中する業務機能を分散させるために計画された地区です。
3つあります。

 

さいたま新都心(さいたま) / 幕張新都心(千葉) / 横浜みなとみらい21(横浜)

 

どんな機能を持つのか、私が住んでいた幕張新都心を例にして考えてみたいと思います。
幕張新都心は、「職・住・学・遊」が融合した未来型の国際都市をコンセプトにしていて、一つの地区に複合機能が集積されています。

 

→日本を代表する多国籍企業や外資系企業が数多く立地するオフィスビル街です。約450社の企業が活動しています。イオンやミニストップ、ZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイ、気象情報提供会社のウェザーニューズなどの本社が幕張にあります。

 

→官民協働で整備が着手され約2万3000人が住む「幕張ベイタウン」があります。線路の向かいには新たに「幕張ベイパーク」がデベロッパーによって開発されています。近くにはアウトレットパークやコストコ、イオンなどの商業施設もあります。

 

→幼稚園・小学校(幕張インターナショナルスクール)、中学校・高等学校(千葉県立幕張総合高等学校、渋谷教育学園幕張中学校・高等学校、昭和学院秀英中学校・高等学校)、大学(放送大学、神田外語大学、千葉県立保健医療大学)等があり、その他に、研究施設(JA共済幕張研修センター、アジア経済研究所)、公共職業能力開発施設(高度職業能力開発促進センター)等があります。

 

→千葉マリンスタジアム、幕張メッセなどの施設があり、海浜公園内ではエアレースも行われています。

 

幕張新都心は一つの地域にいろいろなものが集まってできている場所なのです。

 

今回は簡単ではありますが副都心と新都心について考えてみましたが、それぞれ都と県が業務機能を分散させる名目で作られたことが分かりました。それぞれの地区には特色があり一大スポットにもなっています。皆さんの中にも副都心か新都心で働いている方はおられるのではないでしょうか?

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