貴殿のふとした疑問に答えるブログ

ふと疑問に思う「なぜ?」「どうして?」「〇〇って何?」に答えるブログです。

都心にあるのに、とても地味な駅3選

東京から2駅目にある越中島駅

東京には巨大なターミナル駅がたくさんあります。東京、新宿、渋谷、池袋、上野、品川など首都圏に住んでいなくても一度は耳にしたことがある駅ではないでしょうか。しかし都心に近ければ大きな駅だったり有名な駅というわけではありません。マイナーな駅も存在します。今回は都心に近いのにとても地味な駅を3つ紹介します。

 

・尾久駅 乗車人員8,780人(2021年度)

東北本線の駅で、宇都宮線と高崎線が乗り入れています。隣りの駅が上野なのに乗車人員が少ないのはなぜでしょうか。それは尾久車両センターが隣接しているからです。ここには電車、気動車、客車、機関車、貨車などあらゆる列車が停まっていて、住宅街というよりかは車両センターの中にある駅という感覚です。そのため周辺人口は少ないです。上野東京ラインに乗れば上野、東京、品川などターミナル駅に直通する好アクセス駅ですが、車両センターがある限り乗降人員が大幅に増えることは無いでしょう。

 

・上中里駅 乗車人員6,157人(2021年度)

こちらも東北本線の駅ですが、運転系統では京浜東北線が走っている駅になります。日暮里、上野、秋葉原、東京と主要な駅に直で行くことが可能なので便利な駅ですが、あまり乗降客はいません。それは地形に理由があります。上中里駅がある場所は武蔵野台地の東端で、切り立った崖の間に作られているのです。平地面積が極端に狭く、改札口を出ると右は上り坂、左は下り坂となっていて駅前の施設は限られたものとなっています。尾久駅にも近く、周辺には住宅街が少しあるだけで、駅周辺は車両センター、印刷局、滝野川公園に囲まれているため乗降客は少ないです。

 

・越中島駅 乗車人員4,404人(2021年度)

越中島駅は京葉線の駅で、東京23区のJR駅の中においても最も利用客数が少ない駅です。しかし東京駅から2駅にあるためアクセスはとても良い場所にあります。なのになぜこんなにも乗降客が少ないのでしょうか。実は駅の真上には東京海洋大学の越中島キャンパスがあるため、この駅を利用する大半は学生です。23区内にあるのだからもう少し乗降客が多くても良さそうですが増えない理由として、約1km先に門前仲町駅があります。東京メトロ東西線と都営大江戸線が走っているためそちらに人が流れてしまっているのです。そして越中島駅は地下深くにあるためほとんど地下鉄です。どうせ地下に降るなら門前仲町駅の方が使い勝手が良いと判断されているのでしょう。

 

今回は都心にありながら地味な駅を取り上げました。とてもアクセスが良いのに乗降客が少ないのには訳があったんですね。

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