日本において金箔の主な生産地は石川県金沢市で総生産量のうち99%を占めています。以前、石川県の金沢に旅行に行ったとき色々な食べ物に金箔が乗せてありました。金箔がかかったケーキやソフトクリーム。その他寿司や肉などの料理の上にも乗せていることがあります。
ほんのちょっと金が乗っかっているだけで料理が何倍にもゴージャスになり見た目にも美しいものとなります。そんな金箔にはどのくらいの価値があるのでしょうか。食べても無害なのでしょうか。
「金箔は金だから当然高いだろう」と思いますよね。しかし、金箔には現金価値はほとんどありません。どういうことでしょうか。実は金箔の厚みは0.0001mm程度で、ものすごく薄いものです。5円玉の重さの金で、畳1枚分まで薄くなります。
そして私達が普段見ている金箔というのは純金ではなく、銀や銅などの貴金属を混ぜたものです。ですから、料理にちょっと乗っている金箔というのはほとんど価値はありません。でも見た目の美しさと華やかさで高く売ることは出来そうですが…。
では、金箔は食べても無害なのでしょうか。食用金箔は厚生労働省に認可された既存添加物なので、体には無害です。食べても胃酸で溶けることもなく体の中を素通りし、そのまま排出されます。金箔や金粉は味や栄養に影響しないので金を食べたとしても体に害はありません。
金というのは、金属の中で非常に安定性が高く酸化しない金属で、長い年月を経ても劣化することがありません。例えば金閣寺などは、屋外で雨風にさらされていますが、何年経っても金が剥がれてしまうことはありませんよね。もっと古くは紀元前の頃から装飾品として使用されてきました。エジプトのツタンカーメン王の黄金のマスクなどがそうですね。
金箔の用途としては、家具類や美術工芸品の装飾、建築物の内装や外装、お菓子や食品の飾りつけ、日本酒などの嗜好品の材料、化粧品や美容など多岐にわたって用いられています。
金箔はあまりに薄すぎてさほど価値はありませんが、見た目の美しさから多くの人に愛され用いられてきました。何千年にもわたって魅了し続けてきた金を私達もネットなどで手軽に手に入れられるのは嬉しいですね。