駅の名前には地名を使うことが多いと以前に書きました。東西南北+地名も多くありますね。例えば「北浦和」「南浦和」などです。しかし日本にはたくさんの駅がありますので、中には変わった駅名もあります。それが人名駅です。誰の名前が使われているのでしょうか。
・人名駅―宮本武蔵駅
二刀流で有名な剣術家ですね。巌流島での佐々木小次郎と決闘したことでも名が知られています。その名前が付けられているのが第三セクターの智頭急行の「宮本武蔵駅」になります。岡山県美作市にある無人駅で、一日の乗降人数は約10人となっています。名前の由来は宮本武蔵の生誕地が駅の近くにあるからということのようです。
・人名駅―吉備真備駅
奈良時代に活躍した吉備真備(きびのまきび)からとられた駅名になります。こちらも岡山県を走る伊原鉄道にある駅で、奈良時代の政治家で、遣唐使に任命された吉備真備の故郷であることに由来しています。駅名では真備(まきび)となっていますが、町名は(まび)です。平成30年7月豪雨において川が氾濫して真備町が大損害を受けたので、名前を耳にした方も多いのではないでしょうか。この駅は無人駅ではありますが一日の乗降人数は514人います。
50音で最初の駅(あいおい駅)
兵庫県の相生駅(JR西日本)、岐阜県の相生駅(長良川鉄道)、同音異字駅である群馬県の相老駅(わたらせ渓谷鐵道・東武鉄道)の三つになります。
50音で最後の駅(わりだし駅・わらび駅)
石川県の割出駅(北陸鉄道浅野川線)が日本全体で最後の駅になります。ちなみにJRだと埼玉県の蕨駅(京浜東北線)が50音順で最後の駅になります。
・地名と駅名があっていない駅
首都圏近郊の有名な益をピックアップしますと、渋谷区にあるJR「新宿駅」、港区にあるJR「品川駅」、品川区にあるJR「目黒駅」、神奈川県海老名市にある相模線「厚木駅」茨城県古河市ではなく埼玉県加須市に所在する東武鉄道「新古河駅」などが挙げられます。
・訳が分からなくなる「新宿駅」
新宿駅は日本一乗降客数が多い駅でもあり多くの路線が乗り入れていますが、新宿駅の周辺も「新宿」を冠している駅名が多くあります。新宿駅の他は、都営大江戸線「新宿西口」、「西新宿」、「西新宿五丁目(清水橋)」、地下鉄副都心線「新宿三丁目」、「東新宿」、地下鉄丸ノ内線「新宿御苑前」、小田急小田原線「南新宿」、西武新宿線「西武新宿」、と新宿が付く駅が9つもあるのです。こりゃ初見の人は迷いますね。
今回はちょっと変わった駅名とややこしい駅名に関して取り上げてみました。