若い学生の方なら一度は考えたことがあるかもしれません。いじめにあったり、勉強についていけなかったり、理由は分からないけど学校生活がかったるく面倒だったり…などなど様々な理由があるかもしれません。でも辞めてしまう前に落ち着いて考えてみましょう。
学校を辞めてでも行いたいことがある、どうしてもやらなきゃいけないことがあるなど強い信念があり、目標に向かってやり遂げようとする行動力のある子なら学校に行かなくてもいいのかもしれません。しかし、そのような確信が持てないのであれば学校に行く方をお勧めします。学校に行くことで得られるものはたくさんあるからです。
因数分解や元素記号を覚えても将来の生活にはほとんど役には立ちません。それらを使う機会が無いからです。しかし学生時代に頭を使ったことは将来に役立ちます。例えばお金の管理をするには数学が欠かせません。また、社会の授業で地名や国も学んだはずです。社会に出てから一般常識として使います。道徳の授業では善悪の判断力を養うことができます。このように生きるためのスキルを知らないうちに身に付けているのです。
また、学校は集団で学ぶ場所なので性格の違う人たちとともに時間を過ごします。進路や成績や人間関係などたくさんの問題にぶつかります。宿題や部活などやらなきゃいけないこともいっぱいあります。こういったことは大人になって社会に出てからも同じではないでしょうか。若いうちから問題に対処する力を付けておくことは将来必ず役立ちます。学校に行くことは知識だけでなく、世の中に出てから役に立つ資質やスキルも身に付くのです。
他の理由として、これは性別や仕事にもよるかもしれませんが、いずれは何らかの仕事を見つけて家族を養うことになるでしょう。その場合高校を出ていないと選べる仕事が限られるかもしれません。会社側はどうしても学歴を優先しがちだからです。また会社側も「この人は学校を辞めたのだから、うちの会社に入っても仕事を途中で投げ出すんじゃ?」と考えるかもしれません。
学校で学んだことは気が付かないうちに自分を成長させているのです。しかし、激しいいじめなど学校に行くメリットよりもデメリットのほうが大きい場合もあります。まずは親や先生、場合によっては学校内にカウンセラーなどいるかも知れません。そのような信頼できる人に状況を相談してみましょう。それでも学校に行くのが出来ないなら通信教育で勉強できるかもしれません。
若い人には力と柔軟性を持ち合わせています。それらは今しか持てないものです。なので大変かもしれませんが学校生活をやり遂げてみてください。そして将来が輝かしいものであることを切に願っています。