日本の中で美人が多いイメージの県といえば秋田県を挙げる方は多いのではないでしょうか。有名人で言えば佐々木希さんが有名ですね。壇蜜さんや藤あや子さんも秋田県出身です。色白の方が多いので秋田美人と言われるゆえんかもしれません。ちなみに小野小町も秋田県出身と言われています。顔を見たことはありませんが…
Wikipediaによると
秋田美人（あきたびじん）とは、秋田県出身の美人を指す。瓜実顔で鼻筋が通り、目が大きく二重瞼、眉が端ですこし垂れた感じ、背も高く均整がとれていて、肌色が白く透き通っているなどの特徴が見られ、京美人・博多美人とともに「日本三大美人」と並び賞される
そのように書かれています。といっても全国の県に美人はいます。でもなぜ秋田県だけがこのような称号？を得ているのでしょうか。日本海側ということで日照時間が少ないから色白の女性が多いという理由はあるでしょう。秋田県は年間の日照時間が日本一少なく、日照時間の多さ日本一（都道府県別）は山梨県で2249時間に対して、秋田県は1453時間です。
また、古代の東北地方にいたアイヌ民族の血が濃いので美人が多いとする説もあれば、シベリアなどとの大陸交流が盛んだったことから混血が多いという説もあります。
もう一つの説として「佐竹氏が茨城から美人連れてきた」説があります。これはどういう事でしょうか。佐竹氏とは戦国時代の大名で常陸の国（現在の茨城県あたり）を治めていました。東北の雄・伊達政宗や関東の覇者・北条家とも戦い合った、水戸城を居城とする戦国大名です。しかし時代が関ヶ原の戦いのあたりになると各地の大名たちは西軍・石田三成に付くか、はたまた東軍・徳川家康に付くかで選択を余儀なくされてしまいます。
佐竹氏は徳川方に付くのではなく、会津の大名だった上杉景勝と共に西軍に付いて徳川と戦う密約を結んでいたため（実際は戦わなかった）、関ヶ原の合戦の後に出羽国（現在の秋田県）に領地替えされてしまいました。簡単に言えば遠方への左遷です。与えられた領地も今までの半分くらいに減ってしまいました。また、出羽は常陸に比べると江戸や京都にも遠く、雪も降るので生活には不便が強いられる場所でした。その決定に怒った佐竹義宣は腹いせとばかりに水戸にいた美人をすべて出羽に連れて行った結果、秋田には美人が多くなったということです。
これが佐竹氏が茨城から秋田に美人を連れてきた説になります。でも、あくまでも伝説の一つに過ぎませんので…
普通に考えて各県に美人が何人いて、美人の割合がどのくらいか、というデータはありません。もしそのようなデータを取ろうものなら「女性差別だ」と言われてしまいます。それで結論としては、秋田県に美人が多いというのはあくまでもイメージに過ぎないということでしょう。
