貴殿のふとした疑問に答えるブログ

ふと疑問に思う「なぜ?」「どうして?」「〇〇って何?」に答えるブログです。

長野県って「村」が突出して多いよね?なんで?

原村から見た八ヶ岳連峰

都道府県の自治体がジグソーパズルのようになっているアプリがあり、いろいろな都道府県で遊んでいたのですが、ダントツで長野県が難しく、長野県は大きく、かつ自治体の数が多いので、パズルを埋めていくのにかなりの時間を要しました。加えて、どこの自治体も標高が高いので、みんな茶色(山間部)です。東京であれば下町と呼ばれる東側は薄い緑ですが、西に行くにつれて台地や山が増えていきますので色も茶色っぽくなっていきます。

 

そして、長野県は全国で1番「村」が多い都道府県です。その数は35にのぼります。2位が沖縄の19。3位が北海道と福島県の15ですので、いかに長野県には村が多いかが分かります。(ちなみに北海道は北方領土の村を含めると21になります)

 

長野県には77の市町村があり、内訳は19の市、23の町、35の村になります。半分近くが村なんですね。でも、なぜこんな村が多いのでしょうか。

 

それは平成の大合併というのをご存知でしょうか。今から約20年前に自治体同士がくっつき、それまで全国3,232あった市区町村が1,820(2006年4月)にまで減りました。長野県も120から77まで減ったのですが、小さな自治体であっても合併をしなかったところがたくさんありました。

 

これには理由があり、平成の大合併の頃に知事をしていたのが田中康夫氏で、彼は自治体の合併に反対の立場をとっていたため、それぞれの市町村に対する合併への圧力がありませんでした。

 

なぜ田中知事が反対していたかというと長野県は山が多く、隣りの市町村と合併したところでくっつく相手は山の向こう側という認識だったため、効果的な合併は望めませんでした。山があって人の往来ができず、行政のサービスが円滑に行き届かないのなら合併はしなくてもよいというスタンスだったのです。そのため県内には小さな村がたくさんあり、独自の特色を出して運営しているのです。

 

では、長野県の35の村の紹介です。皆さんはこの中で知っている村はあるでしょうか。

 

木島平村、野沢温泉村、栄村、小川村、高山村、川上村、南牧村、南相木村、北相木村、青木村、麻績村、筑北村、生坂村、山形村、朝日村、木祖村、原村、王滝村、大桑村、松川村、大鹿村、小谷村、南箕輪村、中川村、宮田村、阿智村、平谷村、根羽村、下條村、売木村、天龍村、泰阜村、喬木村、豊丘村、白馬村

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