先日、神奈川県をメインに走っている神奈中バスに乗りました。その際「住宅前」というバス停の名前があり、「なんとも安易な名前のバス停だな」と感じました。そして調べてみると神奈中バスには住宅前というバス停が他にも存在していました。その数はなんと10です。他の名前を付けられなかったのかと疑問に思うほどです。
日本全国にはたくさんのバス停がありますが、ほとんどが目立つ建物や利用者が多い施設名を付けます。また、ただの「住宅前」ではなく、「公務員住宅前」のように頭に固有名詞が付くものが大半です。その方が利用者にとって分かりやすいからです。では、なぜ固有名詞が付かない「住宅前」「病院前」「学校前」などのバス停が存在するのでしょうか。
毎日同じ路線を使っている方なら、「病院前」というバス停がどこの病院を指すのかが分かりますが、初めて乗る方にしてみればどこの病院なのかさっぱり分かりません。このようなバス停があるのは、以前はそれでも良かったからです。
地方でポツンと1件だけある病院であれば「病院前」でもどの病院かが分かります。住宅も同様に民家が全然ないところに1件だけあれば「住宅前」でも支障はありませんでした。そもそも「住宅前」バス停を利用するのはそこの住人だけだからです。
とはいえ時代は進み、家も建ち並んでいる場所だとさすがに「住宅前」だと混乱を招きかねません。なので最近は「〇〇家住宅前」というように苗字が付いたバス停も珍しくありません。また「病院前」や「学校前」も同様で、路線の中に幾つか病院や学校があるとどの病院や学校かが分からないので「〇〇病院前」など利用者が分かりやすいように具体的な名前に変更するバス会社もあるようです。その方が利用者としては良いですね。
ちなみに、先ほど挙げた神奈中バスの「住宅前」バス停の一覧です。神奈中バスのHPから抜粋しました。
住宅前(横浜市金沢区)
住宅前(横浜市緑区)
住宅前(横浜市南区)
住宅前(横浜市瀬谷区)
住宅前(藤沢市高倉)
住宅前(横浜市泉区)
住宅前(平塚市)
住宅前(相模原市緑区)
住宅前(藤沢市明治)
住宅前(藤沢市下土棚)
10もあります。神奈中バスの路線だけでこれほどあるとは驚きです。もう少し違う名前は無かったのでしょうかね…