最近でこそ現金を使う機会は少なくなってきましたが、それでも財布の中には小銭(硬貨)がいくらか入っていることでしょう。では、それら硬貨のデザインって分かりますか。恐らく、じっくり見ていないとデザインは覚えていないものです。今回は、それぞれの硬貨にどのようなデザインが描かれているのか確認してみましょう。
1円玉
なんか笹みたいのが書いてあったような…私はそう思ったのですが、実際は「若木」だそうです。若木のように伸びていく日本を象徴しているとのことでした。停滞している現在の日本経済も若木のように伸びていってほしいですね。
5円玉
いろいろなものが描かれているのが5円玉です。稲穂、水、歯車が描かれています。昭和24年(1949年)に発行され始めましたが、当時の主な産業である農業(稲穂)、水産業(水)、工業(歯車)の3つです。裏には双葉がちょこんと載っていますが、これは戦後、新しく民主国家になった日本を象徴しているようです。よく見ると可愛い双葉ですね。
10円玉
一番分かりやすいデザインかもしれません。表には京都府宇治市にある平等院鳳凰堂が描かれています。藤原頼道が造った堂ですが、この世に極楽浄土のようすを作るために建てたと言われています。裏にはリボンで結ばれた常盤木が描かれています。常盤木は常緑樹で冬でも葉を付ける種類の木ですので、永遠の生命の象徴となっています。
50円玉
1円玉同様にシンプルなデザインなのが5円玉です。100円玉と間違わないよう真ん中に穴があけられた経緯がありますが、菊の花と葉だけが描かれています。
100円玉
現在のデザインは桜が前面に押し出されています。といっても八重桜ですので、モリモリしたような桜のデザインとなっています。実は何度かデザインは変わっていて、最初は鳳凰、次に稲穂、そして現在の桜になっています。
500円玉
財布の中にあると嬉しくなるのが500円玉です。昭和57年に登場したものです。表には桐の花と葉がデザインされています。裏の上部には竹(笹葉)、左右には橘(柑橘)が描かれています。
じっくり見てみると、さまざまなデザインがあの小さな硬貨の中に描かれていたんですね。デザインの意味など考えるととても面白いですね。