貴殿のふとした疑問に答えるブログ

ふと疑問に思う「なぜ?」「どうして?」「〇〇って何?」に答えるブログです。

リンゴの王者「ふじ」の隠れた秘密とは?

リンゴの品種「ふじ」

リンゴって美味しいですよね。ジューシーで甘いリンゴは日本のみならず世界で愛されています。そのまま食べても良し、お菓子やお酒にしても良し、と様々な食品にも使われています。では、今回はリンゴについて、とりわけ「ふじ」について考えてみたいと思います。

 

世界中たくさんのリンゴの種類がありますが、蜜の入ったリンゴ(ふじ)を親戚が送ってきたという理由もあり、昔から「ふじ」をよく食べていました。実はこの「ふじ」という品種は日本での生産量一位となっています。確かにどこのお店でも売っているイメージがあります。

 

国内におけるリンゴの栽培面積の半分は「ふじ」が占めています。2位が「つがる」、3位が「王林」のようです。「ふじ」の凄さはこれだけではありません。世界の主要なリンゴ生産国の統計によると、世界で最も多く栽培されている品種が「ふじ」だったようです。世界でも愛されている品種なんですね。

 

名前が「ふじ」とあるので、静岡県や山梨県で作られたのかなと思っていたのですが、なんと青森県で作られていたのです。なぜ青森なのに「ふじ」と付けたのでしょうか。それは、育成地が青森県藤崎町だったからです。つまり「藤」が「ふじ」になったのですね。あと、富士山のように日本一の品種になってほしいという願いも込めて「ふじ」と命名したようです。

 

リンゴってどうやって増やすと思いますか。リンゴの種を撒けば同じ品種のリンゴができると思われていますがそうではありません。枝を接ぎ木して同品種を増やしていくのです。ということは、今世界中にある「ふじ」というのは、1本の原木の枝の接ぎ木で増え広がったものなのです。その「ふじ」の原木は青森県から引っ越して岩手県盛岡市に植えられています。70年経った今でも元気に生えているのは凄いですね。

 

今回はあまり知られていなかった「ふじ」の秘密について考えました。ちなみに蜜が入っているリンゴがありますが、農研機構によると、蜜が有っても無くても甘味は変わらないようです。しかし蜜が入っていると香りが少し高いとの報告が出ています。面白い情報です。リンゴについて考えていると、なんだかシャキシャキした甘いリンゴを無性に食べたくなりますね。

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