2000年代初頭はインターネットが普及し始め、人々の生活やビジネスに大きな変化をもたらしました。それから約20年の間にどんな変化が生まれたのでしょうか。今回はその点を考えます。
私たちはインターネットを通じて、多くの情報を得られるようになりました。それまではテレビや新聞やラジオなどが情報を得る手段でしたが、インターネットによって誰でも簡単に、そして都合の良い時に知りたい情報を得ることができました。
コミュニケーションツールとしてもネットは大きな役割を果たしました。それまで遠方の人とやりとりするには電話か手紙が必要でしたが、世界中の人々とメールやSNSを通じて簡単にやり取りができるようになりました。地域や国境を越えた交流が活発になりました。
アマゾンや楽天などのサイトからオンラインショッピングも可能になりました。夜中でも早朝でも好きな時間に注文ができるようになり、配達までしてくれるという便利な世の中になりました。小売業界は大きく変化し、実際の店舗だけでなくオンラインショップも重要な販売チャネルとなりました。
ビジネス面でも大きな変化をもたらしました。とりわけZoomなどでオンラインミーティングもできるようになり、場所や時間に縛られずに仕事や学習ができるようになったのです。これによって柔軟な働き方や学び方が可能となりました。
持っているデータや情報をクラウド上で管理・共有することもできるようになり、どこにいても情報を取り出すことができ効率性が増しました。
たくさんのメリットがありますね。20年の間でこんなにも変化があったとは思いませんでした。しかしネットにはデメリットもあります。個人情報の漏洩、プライバシーの侵害、ネット犯罪の増加、デマやフェイクニュースといった信ぴょう性の低い情報の拡散、スマホ依存などの弊害も現れています。
先日、面白い光景を見ました。東海道線の先頭車両に乗って前面展望を楽しんでいました。東海道線の多くは15両編成なのですが、私が乗った車両はたまたま10両編成だったため、駅での停車位置が15両の時に比べて手前に停まりました。停車位置より先で並んで待っている人の中にはスマホをずっと見ていて電車に気付いていません。結局何人かは電車に気付かず発車していきました。スマホ依存の一端を見た気分でした。良い面もあれば悪い面もありますね。