埋立地とは、海や湖などの水域に土砂やごみなどを投入して造成した土地のことです。埋立地は都市部に多いですね。メリットがあるので埋立地を作るわけですが、デメリットも存在します。この記事を通して埋立地のメリットとデメリットについて具体的に説明します。
埋立地のメリットは、主に以下の3つです。
・土地不足の解消
まず、土地不足の解消です。日本は島国であり、人口密度が高く、都市部では土地が不足しています。埋立地は、水域を利用して新たな土地を造成することで、土地不足を解消することができます。例えば、東京湾や大阪湾などでは、空港や港湾施設、工業団地などが埋立地に建設されています。これらの埋立地は、都市の拡大や交通の便を向上させるなど、都市機能の強化に貢献しています。
私も千葉県の埋立地の上に建てられた街に住んでいましたので、埋立地のメリットを受けていたわけですが、平坦な土地なので坂がほとんどありませんでした。年配者にはいいですね。また、海のそばであるゆえ内陸部に比べて夏は涼しいです。計画的に造られた街なので道も整備されています。
・経済活動の促進
次に、経済活動の促進です。埋立地は、新たな産業やビジネスの拠点となることで、経済活動を促進することができます。例えば、東京ディズニーランドや横浜みなとみらい21などは、埋立地に建設された観光施設です。これらの施設は、多くの観光客を集めることで、観光収入や雇用創出などの経済効果を生み出しています。
・廃棄物の有効利用
最後に、廃棄物の処理です。埋立地は、ごみや汚泥などの廃棄物を利用して造成することもできます。これは、廃棄物を有効活用することで、環境負荷を軽減することができます。例えば、東京都では、ごみ焼却灰や汚泥を混ぜた固形化材料を使って中央防波堤外側埋立地を造成しています。これは、ごみ処理場や下水処理場の容量不足を解消するとともに、新たな公園やスポーツ施設などの公共施設を提供することができます。
埋立地にはデメリットも存在します。
・地盤が軟弱なので地震には弱いです。東日本大震災の時もマンホールが1mほど飛び出し、液状化現象が起きました。
・海沿いにあり、低い土地であるがゆえ津波や高潮の被害を受ける可能性が高いです。
・大地震によって道路や橋が破損すると、孤立してしまう可能性があります。
・高層マンションやビルを建てる場合、支持層まで杭を打ち込む必要があり、施工が大変になります。
・山や農地が無い
このように災害が無ければ埋立地は比較的住みやすい街です。道も広く、都心にも近いからです。しかし自然は少ないので自然と触れ合うためには出掛ける必要がありますね。皆さんは埋立地に住みたいですか。