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あまりにマヌケすぎるローラースケートの発明者はどんな人?

今はローラースケートで道路を滑っている人を見ないですね。それもそのはずで、日本では道路交通法によって「交通のひんぱんな道路」でのローラースケートが禁止されているからです。「ひんぱんな」というのがあいまいではありますが、歩行者や交通量の多い道路での使用は難しそうですね。また、公園内でも周囲に危険が及んだり、公園の設備を傷めてしまう恐れから禁止しているところが多いです。

 

このような理由から昨今ローラースケートを見ることが無くなったわけですが、日本での歴史は意外に古く、1877年(明治10年)頃に外国から入ってきていて、第二次世界大戦までには全国各地でローラースケート場が造られていきました。ですから、かなり昔からあったことが分かります。

 

では、ローラースケートの起源はいつになるのでしょうか。諸説ありますが、現存するもっとも古い記録は1759年、イギリスに住んでいたベルギー人の発明家ジョン・ジョセフ・マーリンになります。かなり古くから存在していたことが分かります。しかし、このマーリンという人物はかなりのマヌケであったことも分かっています。なにをしでかしたのでしょうか。

 

ロンドンで開かれることになっていた舞踏会に出席することになった発明家マーリンは、靴の底に木製の車輪を2つつけて観衆の前に喝采を浴びようと計画しました。パーティーが進んでいき、おもむろにマーリンはバイオリンを弾き始め、人々の注目を集めます。そしてバイオリンを弾きながら、ここぞとばかりにローラースケートで会場内を滑っていきました。

 

初めて見る光景に観客はあっけに取られていましたが、その後、マーリンには悲惨な結果が待っていました。彼は滑ることに精いっぱいで止まる方法を考えていませんでした。おかげに手にはバイオリンを持っていたのでバランスも悪く、会場内を突っ切ると、壁にかかっていた鏡に激突してしまいます。

 

大きな音と共に鏡は割れ、バイオリンも壊れ、マーリンも全治3か月の大怪我を負ってしまいました。せっかくのお披露目が最悪な結果となってしまったのです。なんともマヌケな出来事として記録されています。ローラースケートを安全な遊び道具と認識するのは、現在の4輪式のローラースケートが登場するようになってからの事で、マーリンが発明した時から100年近く待たなければなりませんでした。

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