世界には1万以上もの空港があるって知ってますか。これだけ空港が多いと、航空業界や旅行関係者は業務を行なうのは大変です。有名な空港ならば大丈夫ですが、知名度の低いローカルな空港だと、名前だけでは場所が分からないこともあります。
そこで、各国の空港をスムーズに識別するために、空港コードが使われています。国際航空運送協会(IATA)が定めた3文字の「3レターコード」と、国際民間航空機関(ICAO)が定めた4文字の「4レターコード」の2つがあります。
3レターコードは旅客関連のもので、荷物のタグや時刻表に表示されていますので私達も目にする機会はあります。一方、4レターコードは航空管制などの業務で使われ、一般の人はあまり目にすることはありません。
また、都市コードというものもあります。例えば、東京には複数の空港があるので、都市コードと空港コードは別々になります。東京の都市コードは「TYO」で、羽田空港のコードは「HND」です。同じく東京にある八丈島空港は「HAC」です。
3レターコードは空港名や都市名の頭文字を使用しているため、わかりやすいです。成田国際空港は「NRT」であり、伊丹国際空港は「ITM」となっています。
しかし、4レターコードは頭文字から空港を推測するのは難しいです。ただし、最初の1〜2文字が国や地域を示しているので、それを知っていればどこの国の空港かが分かります。例えば、日本の場合、4レターコードの最初は「RJ」で始まりますが、沖縄だけは「RO」から始まります。一般の旅行者がこれらを覚える必要はありませんが、航空関係者は業務上覚えているようです。
ちなみに、世界中に1万以上も空港があると、アルファベットの3レターコードで足りるのかという疑問が浮かぶと思います。でも大丈夫なのです。アルファベットは全部で26文字あります。3レターコードは26×26×26=1万7576通りのパターンがあるので、まだ余裕です。
羽田空港(HND)のように分かりやすい3レターがあるといいですが、他の空港が使っている場合があります。例えば、那覇空港は(OKA)です。OKAと見て那覇空港を連想することは出来ません。NHAやNAHなら分かります。しかしNHAはベトナムのニャチャン軍用空港で使っており、NAHはインドネシアのナハ空港で使っています。そのため那覇空港は沖縄(OKINAWA)の略になるのを選んだのでしょう。
では、ここからは主な空港のレターコードを挙げていきます。
関西国際空港(KIX)
新千歳空港(CTS)
那覇空港(OKA)
上海浦東空港(PVG)
北京首都国際空港(PEK)
仁川国際空港(ICN)
香港国際空港(HKG)
バンコク・スワンナプーム国際空港(BKK)
シンガポール・チャンギ国際空港(SIN)
サンフランシスコ国際空港(SFO)
ロサンゼルス国際空港(LAX)
ジョン・F・ケネディ国際空港(JFK)
ロンドン・ヒースロー空港(LHR)
シャルル・ド・ゴール国際空港(CDG)
スキポール空港(AMS)
フランクフルト国際空港(FRA)