ちょっとした疑問に答えるブログ

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砂漠って水ないよね なんで人々は生きていけるの?

砂漠のオアシス

砂漠と聞くとどこを思い浮かべますか。身近なものとしては鳥取砂丘かもしれませんね。しかし私たちがよく知っている鳥取砂丘は砂漠ではありません。日本海の砂浜の砂が風によって運ばれて造られたものです。砂漠とは生物の活動がほとんどできない不毛な地で、極度に乾燥した土地を指しています。鳥取砂丘は砂漠に似ていますが、鳥取は温帯湿潤気候にあるため降水量もありますし、草も生えます。砂丘の景観を維持するためにボランティアが除草をしているほどです。

 

日本以外で有名な砂漠と言えば、中国のゴビ砂漠、アメリカのモハヴェ砂漠、中東のアラビア砂漠、アフリカ大陸北部のサハラ砂漠などが有名です。実は、地球上の面積の6分の1は砂漠が占めていると言われています。砂漠は暑いイメージがありますよね。確かにその通りで、世界最大のサハラ砂漠では日中の気温は日陰で25度、日なたでは40度以上になります。極度に乾燥していて年間降雨量も200mm以下です。

 

しかし、灼熱かつ雨も降らない過酷な土地でも人々が住んでいます。なぜ砂漠でも人は住めるのでしょうか。それはオアシスが存在するからです。オアシスと聞くと水が溜まった泉や湖をイメージするかもしれませんが、砂漠にある水のある場所を中心として周囲に形成された家や農地をすべて含めた単語です。農地ということで、ナツメヤシやトウモロコシ、ブドウや小麦などを栽培して暮らしています。

 

この水はどこから来たのかというと、砂漠の下に地下水があり、過去に降った雨が地中に浸透して地下水を形成していったのです。そのため何もない砂漠でも井戸を掘れば地下水が出る場所もありますし、低地だと地下水が露出している場所があり、それがオアシスになるのです。

 

その他にも、周囲の山脈から水が流れて作られるオアシスもあります。中国のタクラマカン砂漠です。この砂漠は巨大な山脈に囲まれていて、周囲の山々の地層から長年かけてタクラマカン砂漠まで流れてくるのです。その周辺にいくつもの街ができ、やがてそれらの街々を結ぶ交易路が形成され、やがてそれがシルクロードと呼ばれるようになります。このオアシスがなければシルクロードもできなかったでしょう。

 

今回は砂漠にある水について考えました。ラクダ、サボテン、パリ・ダカールラリー、アラジン、さそり、などがイメージできますが、実際はもっと過酷で、しかし奥深く、神秘的なものなんでしょうね。

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