貴殿のふとした疑問に答えるブログ

ふと疑問に思う「なぜ?」「どうして?」「〇〇って何?」に答えるブログです。

災害危険度は地名をみるとだいたい分かるってホント?(総武線編)

神田川沿いを走る総武線

昨今、大きな災害が続いています。東日本大震災や熊本地震、西日本豪雨や東日本豪雨など、ここ10年近くだけをみても規模の大きな災害が続いています。災害が身に迫ると「自分の住んでいる場所は大丈夫だろうか?」「自分の家は壊されないだろうか?」など考えてしまうものです。自分の住んでいる場所の地形や地盤を気にするようになった人もいるのではないでしょうか。すべてがその通りというわけではありませんが、地名には地形を表わす漢字が使われています。

 

例えば、川・山・海・窪・井・野・津・江・洲・須・沼・谷、などなどがありますね。私は学生時代千葉県に住んでいたのですが、通学で使っていた総武線の路線図を見ていると、意外にも地形を表わすものがたくさん使われていました。どんなものがあるのでしょうか。千葉から三鷹まで順に見ていきますが、赤字の部分は地形の特徴や土地利用に関する漢字です。

 

千葉

西千葉

新検見

幕張

幕張本郷

津田沼

船橋

船橋

西船橋

下総中

本八幡

新小

平井

亀戸

錦糸町

両国

浅草

秋葉

御茶ノ

水道

飯田

市ヶ

四ツ

信濃町

千駄ヶ

代々木

新宿

久保

東中

高円寺

阿佐ヶ

西荻

吉祥寺

三鷹

 

地形の特徴が多く表れていますね。両国より東側は「川」「津」「船」「橋」など水に関係する漢字が多くなっています。ちなみに私が学生時代に利用していた新検見川駅も近くに花見川(検見川)が流れています。

 

浅草橋から四ツ谷までは、地形や構造物(橋)が駅名に含まれています。その区間は神田川沿い、地形的には谷に線路を通しています。ですから「橋」「谷」の漢字が多く使われているんですね。

 

新宿駅を過ぎると「窪」「久保」が付く駅名が出てきます。武蔵野台地を刻む窪地に駅ができたので、地形の特徴が付いた駅名を付けたのでしょう。

 

このように駅名を見ると、なんとなくではありますが昔あった地形の特徴が見えてくるのではないでしょうか。時代と共に名前が変わったりしているので必ずしも「谷」や「窪」が付いているからといって低地であったり、地盤が弱いわけではありません。

 

もし自分が住んでいる場所の地形的な特徴を知りたい場合は、国土地理院が出している「地理院地図」を参考にすると良いでしょう。地形の特徴や、以前どのような災害が起こったかなどを知ることができます。とりわけ家の購入を考えている人は事前に見てみることをお勧めします。

 

今回は、総武線の駅名から地形的な特徴を見ていきました。皆さんがお住まいの地名はどんな漢字が使われていますか。成り立ちなど確かめるのも面白いでしょう。

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