貴殿のふとした疑問に答えるブログ

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日本アルプスの特徴ってなに?

赤石山脈の北岳

日本アルプスとは、本州の中部地方にある3つの山脈の総称です。北アルプス、中央アルプス、南アルプスと呼ばれるそれぞれの山脈には、標高3000メートル級の高峰が多数連なり、美しい景観や豊かな自然が楽しめます。日本アルプスという名前は、明治時代にイギリス人がヨーロッパのアルプス山脈に似ていると感じて名付けたもので、登山や観光のメッカとして人気があります。日本アルプスは、国立公園や日本ジオパーク、ユネスコエコパークなど、さまざまな認定を受けている山岳地帯になります。

 

北アルプスは(飛騨山脈)、富山県、岐阜県、長野県、新潟県の4県にまたがる山脈で、最高峰は奥穂高岳です。槍ヶ岳や穂高岳、立山や剱岳など、3,000m級の険しい岩峰や雪渓が多く見られる山々が特徴です。ギザギザした山脈になります。冬は大雪が降りますが、ふもとには温泉やスキー場もあります。白馬や黒部などの観光地が有名ですね。

 

中央アルプスは(木曽山脈)、長野県に存在する山脈で、最高峰は木曽駒ヶ岳です。南北に細長く連なり、東西に幅がありません。そのため、稜線から見える景色は東西に開けています。相対的には規模は小さい山脈です。中央アルプスは比較的穏やかな気候で、登山シーズンも長いです。千畳敷カールなどの観光地が有名です。

 

南アルプスは(赤石山脈)、長野県、山梨県、静岡県の3県にまたがる山脈で、最高峰は北岳です。3000メートル級の高峰が9座もありますが、登山道や山小屋は少なく、大自然の荘厳さを感じられる山域です。飛騨山脈に比べれば比較的なだらかな山脈になります。太平洋側に位置しているため、晴天率が高く、遠くまで見渡せます。

 

このように中部地方には巨大な山脈が3つも連なっています。そのため山の向かいにある都市との交通が遮断されています。中央自動車道が分かりやすいですね。赤石山脈を突っ切るのではなく、山を大きく迂回し、茅野や諏訪を通ってから、諏訪や駒ヶ根、飯田に向かっています。あれだけ巨大な山脈がそびえていれば遠回りも仕方ないですね。しかし現在建設中のリニア中央新幹線は赤石山脈をトンネルで通す予定ですので、かなりの時間短縮になります。

 

日本アルプスは、日本の屋根とも呼ばれるほどの高さと美しさを持つ山々です。登山初心者からベテランまで楽しめるコースや施設が充実していますし、観光地もあります。みなさんも雄大な日本アルプスを訪ねてみるのはいかがでしょうか。

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