貴殿のふとした疑問に答えるブログ

ふと疑問に思う「なぜ?」「どうして?」「〇〇って何?」に答えるブログです。

花粉症って日本だけのものなの? 海外には無いの?

イネ科のカモガヤ

3人に1人は花粉症と言われるほど春の時期になると多くの人が苦しめられます。私はスギ花粉とヒノキ花粉がダメなので2月くらいから4月くらいまで憂鬱な時期を過ごしています。しかし、海外で暮らしていた時は春の時期であってもくしゃみや鼻水は出ませんでした。では花粉症は日本だけの症状なのでしょうか。

 

日本における花粉症の代表的な原因はスギ花粉です。このスギは本州から四国、九州の屋久島まで分布し、自生しています。造林されたものだと北海道や沖縄にも少しだけあります。つまり日本全国スギは生えているのです。しかし、圧倒的に北海道と沖縄は花粉症になる人は少ないです。

 

では、海外に逃げれば花粉症に悩まされることは無いのでしょうか。確かにスギ花粉で悩まされることは無いでしょう。しかし、花粉症は存在します。じつは「世界三大花粉症」と呼ばれる3つの花粉症が存在します。この1つに入っているのが我ら日本の「スギ花粉」です。

 

他の2つはというと、1つはアメリカのブタクサ花粉症です。ブタクサ花粉症は8月から10月が飛散のピークで、アメリカでは15%の人がブタクサ花粉症に悩まされています。でも、日本でも秋頃になるとブタクサ花粉症になっている人もいますよね。ブタクサは北米由来の植物なんですが、戦後アメリカの進駐軍が来日した際、一緒に持ってきたとのことです。その後日本にも根付きブタクサ花粉症を発症する人が増えました。

 

もう1つはヨーロッパのイネ科花粉症です。イネと聞くとお米を想像してしまいますがそうではありません。カモガヤやネズミホソムギなどの雑草が花粉症の原因となっています。これらの雑草は寒さに強く、繁殖力があることからヨーロッパだけでなく日本全国に広がっています。そのためイネ科の花粉症になる方も一定数いるようです。イネ科の花粉はスギ花粉のように何キロも飛散するわけではなく、せいぜい数十メートルの範囲なので近づかなければ大丈夫です。

 

三大花粉症を紹介しましたが、花粉症の原因となる植物は現在分かっている範囲で60種類以上あると言われています。スギ花粉と思っていたら違う植物に反応していたということも珍しくありません。なので一度病院に行って、自分は何の植物に反応しているのか確かめてみるのもいいでしょう。

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