貴殿のふとした疑問に答えるブログ

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海に接していないのに海軍を持っている国はどこ?

世界にはたくさんの国が存在しています(日本が国として認めている数は196ヵ国です)。ほとんどの国は陸海空の軍隊を持っています。しかし中には海に接していない内陸国なのに海軍を持っている国が存在します。その国はどこなのでしょうか。どんな理由で保有しているのか見てみましょう。

 

海軍と聞くと、海を主な活動範囲とする軍隊です。必ずしも海に接している国にしか海軍が存在するわけではなく、川や湖を警備する軍を便宜上「海軍」と呼ぶことがあります。

 

例えば、中央アジアに存在するカスピ海が良い例です。この湖に接している国はロシア、イラン、アゼルバイジャン、カザフスタン、トルクメニスタンの5ヵ国です。ロシアとイランは海に接している国ですが、ほかの3か国は内陸国です。カスピ海はとても大きく利用価値の大きな湖で、石油や天然ガスが採れ、良い漁場があり、国際水域としてのアクセスが可能となるなど重要な所となっています。そのためアゼルバイジャン、カザフスタン、トルクメニスタンの3か国は海軍を置いているようです。

 

南米パラグアイにも海軍が存在します。河川水路や湖水とそれらに所在する島の領土保全などの防衛警備にあたっています。同じく南米ボリビアの海軍も河川やペルーとの国境にあるチチカカ湖に配備しています。もともとボリビアは太平洋に接していましたが、太平洋戦争に敗れ、隣国チリに領土を取られてしまいました。ボリビアとしては領土奪還を諦めてはいないので、今でも海軍を保有し続けているのです。

 

アフリカ北部にあるマリ共和国も内陸国ですが、正式な海軍を持っています。人員は50名と小規模ですが。ニジェール川流域の警備が使命で、河川警備艇3隻を保有しています。アフリカ南部のマラウイにも海軍があります。モザンビークとタンザニアと国境線が存在するマラウイ湖において活動しています。

 

基本的には湖や河川の警備が主な任務であることが分かります。今挙げた7つの国が海に接していないけど海軍を保有している国になります。ちなみに1997年まではモンゴル海軍というのもありました。なんと保有艦船は1隻で、総兵力は7名というきわめて珍しい海軍だったようです。

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