アメリカ人の食事と言えば何を思い浮かべますか?ほとんどの方がハンバーガーやホットドック。フライドポテトやステーキ、ピザにタコス。こういったものをイメージすると思います。それらをコカ・コーラで流す感じです。どれも高カロリーですし、味付けも濃いですね。
あくまでイメージなので、アメリカ人全員がこういったものを食べているわけではありません。健康に気を付けた食事をしている人も多くいます。西海岸のロスなどは健康志向の方が多いです。しかしアメリカ国民全体の約4割が肥満状態にあり、その原因は貧困による食習慣と言われています。
さて、アメリカ人はなぜ高カロリーの食べ物が好きなのでしょうか?
かつての開拓期には、新たなフロンティアを見つけるため厳しい環境のもとでの重労働が避けられませんでした。そのため手軽で高カロリーの栄養が得られる食べ物は、当時の生活環境に適したものだったのです。なんせ広大な土地を新たに開拓しなければならないのですから、ゆっくりご飯を食べる感じではないですよね。
こうしたボリュームたっぷりの高カロリーの食生活は、アメリカが急激に発展した20世紀の産業革命時代には、既に伝統食となっていきました。
この時期になると工場で大量生産できるインスタント食品や缶詰などが一気に定着していきます。現代のファストフードの基礎も誕生します。
そして安く高カロリーの食事は、アメリカ全土に普及し貧困層でも手に入りやすいものとなっていきます。チェーン店の増加に伴い、今では誰でも簡単に購入できるようになりました。
一方で、裕福で高い教育を受けた食事に高い予算を掛けられる中流〜上流では、むしろ平均的な日本の家庭よりも、安全で健康的な食生活が好まれやすくなっています。動物性食品を一切採らないヴィーガンの方もアメリカは多いです。
肥満や疾病の原因になりやすいジャンクフードを好んで食べる人々と、徹底した健康・安全管理にこだわる健康志の人々の二極化が顕著になっています。
私も健康には悪いと分かっているのですが、ジャンクフードやファストフードってなぜか食べちゃうんですよね。中毒性があるので…。