写真はwikipediaから参照(越中舟橋駅に併設されている図書館)
皆さんは日本に自治体がどのくらいあるか知っていますか?2019年における日本の自治体の数は1,741に上ります。個人的な感想としては意外にあるんだなと感じています。平成にあったいわゆる「平成の大合併」で、多くの自治体がくっつきました。これは、平成11年(1999)から政府主導で行われた市町村合併のことで、当時の自治体の数は3,229ありましたので、合併によって現在は当時の約半分にまでなりました。では、1,741の中で一番小さな自治体とはどこでしょうか?
それは舟橋村です。初めて耳にしたという方も多いのではないでしょうか?私も調べるまでその存在を知りませんでした。この舟橋村は、富山県にあり北陸唯一の村になります。お世辞にも有名ではない村ですが、すごいことに3つの日本一を持っている自治体になります。
①面積の小さな自治体
今紹介したように、舟橋村は日本で一番面積が小さな自治体で、3.47㎢しかありません。数字で言ってもイメージが湧きづらいと思いますが、東京ドームで言うと約74個分です…よく分からないですね。ディズニーリゾート(ランドとシーの合計)の面積は2.01㎢ですので、その1.5倍が舟橋村ということになります。確かに自治体にしてみれば小さいですよね。ちなみに日本一広い市町村である岐阜県高山市の1/627の広さが舟橋村になります。
②住民一人当たりの貸出冊数(年間)
人口1万5千人以下の町村立図書館においてですが、本の貸出数が32冊ということです。本が好きでなければ32冊も借りないですよね。ちなみに図書館が駅(越中舟橋駅)に併設されていますので、通勤や通学がてらに図書館に立ち寄る人が多いのかもしれません。
③年少(15歳未満)人口割合【平成22年国勢調査】
15歳未満の人口の割合が21.8%にも上ります。とても活気のある村なんですね。「村」と聞くと、あぜ道や田んぼ、年配者などが想像してしまいがちですが、舟橋村は若い世帯が多く、道路も舗装されていますし、公共の施設も比較的大きなものとなっています。立山連峰が見えますので、景色は良いですね。
今回は日本一小さな自治体である舟橋村にスポットを当ててみました。村ではありますが、富山市と隣接していて、富山地方鉄道の越中舟橋駅から6つ先が電鉄富山駅になります。富山市のベットタウンという土地柄、人口の増加率も県内一となっています。しかし面白いことに村内にはスーパーマーケットが一つもありません。その代わりコンビニが2つ存在します。車を持っていれば隣接する自治体のスーパーに行けばよいということなのでしょう。