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3Dプリンターで家が建てられるとなるとどんな変化が起こるか

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3Dプリンターで造られた家 出典:fuseproject

ここ数年、3Dプリンターを用いた家に注目が集まっています。アメリカやオランダ、ロシアや中国などいくつかの国では実際に3Dプリンターを用いて住居が建設されていきました。今までは職人が数か月かけて1棟を造っていましたが、3Dプリンターを使えば簡単に家が造られるということです。どんな特徴があるのでしょうか。また3Dプリンターの家が増えるとどんな変化が起こるのでしょうか。

 

価格面ではどうでしょうか。現状、家を建てるとすると資材代や人件費などで2000万くらいかかるかもしれませんし、土地代も含めるともっとかかります。家はほんとうに高い買い物です。そして買った家を35年かけて返済していくのも大変な事です。しかし3Dプリンターで造られた家は躯体、配線、設備設置など含めても数百万もあれば購入できます(家の大きさや国にもよりますが)。

 

日本においても、国内の住宅基準を満たした3Dプリンター製の住宅づくりに取り組む企業も登場しています。2022年には30坪300万円で2階建ての住宅デザインも既に意匠出願済とのことです。

 

期間面においても、小さな家なら1日で造れるようですし、そこそこの大きさの家でも5日もあれば可能のようです。機械は昼夜関係なく動き続けることができますので工期をかなり短縮することができますし、自由なデザインの家も可能になります。

 

このように費用面や工期を考えるとより大きな注目を集めるに違いありません。数百万円で家を持てるのであれば低所得者でも手の届く買い物となりますし、1日中機械が働くので人材不足を解消することにもつながります。

 

もし3Dプリンターの家がどんどん建てられると、不動産業者は仲介手数料が取れないのでやっていけなくなります。また現在投資用としてマンションやアパートを持っている人も、多くの住人が安い3Dプリンターの家に越してしまうことで借主が付かなくなるでしょう。さらに言えば今まで木材住宅が多かったのでそれが使われなくなってくると木材価格にも影響が出るでしょう。3Dプリンターの家の登場はある意味「住宅革命」と言えそうです。

 

日本は地震大国ゆえ建築基準法の制約がありますし、既得権益を持っている業界団体の抵抗もあるのですぐに普及してくることはないかもしれませんが、日本の大手ゼネコンも3Dプリンター住宅の取り組みを本格化させていますので今後が楽しみです。

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