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高所駅を独占している日本屈指の山岳or高原鉄道路線とは?

八ヶ岳連峰と小海線

日本は山が多い国なので、山の中を走る路線はたくさんあります。その中でもとりわけ高所を走っている路線(普通鉄道)があります。それは山梨県の小淵沢駅と長野県の小諸駅を結ぶJR小海線です。あまり聞いたことがないという方も多いでしょう。確かに山の中を走るローカル線なのでそのように思われるのも仕方ありません。小海線は高原のリゾート地である「清里」も通っています路線です。

 

この路線の特徴は、標高1,300mを超える高原地帯を走っています。山梨県側では八ヶ岳を望むことができますし、そのあとは千曲川に沿って走り、長野県側では浅間山が見えますので、天気が良ければ最高の景色を見ることができます。

 

まず起点となっている山梨県側の小淵沢駅は標高881mです。この地点でかなりの高所ですよね。しかしここからどんどん上っていきます。隣駅の甲斐小泉駅に着くと標高が1,044mにまでなっています。150m以上上っているのです。甲斐小泉駅は日本で6番目に高いところとなっています。

 

ここから列車はさらに上り、隣駅の甲斐大泉駅は1,158mと3番目の高所駅に到着します。次の清里駅は1,274mで2番目の高所駅になります。清里駅は山梨県になりますが、次の野辺山駅は長野県に入ります。両駅の途中にJRの最高地点1,375mの木製の標柱が建っています。

 

最高地点を過ぎると野辺山駅に到着します。野辺山駅の標高は1,345mで、日本で最も高所にある鉄道駅となっています。駅から見える八ヶ岳連峰の眺望は高原列車の名に恥じない素晴らしい景色となっています。

 

野辺山駅を過ぎると、少しづつ標高を下げていきます。次の信濃川上駅は1,135mで4番目の高さで、隣りの佐久広瀬駅が1,073mで5番目の高さ、続く佐久海ノ口駅が1,039mで7番目の高さ、そして海尻駅が1,034mで8番目の高さ、松原湖駅が967mで9番目の高さとなっています。

 

このように小海線は日本の高所駅の1位から9位までを独占しているのです。まさに山岳鉄道、加えて高原鉄道の名にふさわしい路線となっています。ここまでくると10番目がどこか気になりますよね。10番目は中央本線の富士見駅(長野県)で、標高は955mです。小淵沢駅から2つ隣りの駅となっています。

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