先日、奈良と京都に行く機会がありました。観光地には学生たちがいて写真を撮ったり、お土産を買ったりしていて楽しそうにしていました。若いうちは建築物や歴史より友達と過ごす時間の方が楽しいかもしれませんね。今回は多くの歴史的建造物があり学生や外国人もたくさん訪れる奈良と京都の違いについて考えていきたいと思います。
奈良と京都、どちらも歴史があるという点では同じですが、古さ(年代)が違います。奈良はヤマト王権時代から始まり飛鳥時代や奈良時代まで繁栄していました。その後は平安時代に入り京都に都が作られて行きました。京都の繁栄は平安時代から始まります。奈良の方が歴史という点では古いのです。
奈良には、平城宮跡や法隆寺、興福寺や春日大社などありますが、これらの建物は中国や朝鮮半島の影響が色濃く表れています。奈良県の北部にある奈良市、中部の飛鳥周辺、南部の吉野に至るまで見どころが散らばっています。なので観光客は分散していますし、比較的空いています。あと、神社仏閣だけでなく遺跡や古墳が多いのも奈良の特徴です。
対して京都の神社仏閣は日本独自の文化が見られます。とりわけ禅宗の影響を強く受けているためお寺には庭園が多く作られていて、庭園とセットで建造物を見る感じです。見どころもほぼ京都市内に収まっていますので見やすい反面、常に観光客でごった返しています。
奈良の特徴はなんといっても鹿がいっぱいいることです。近鉄奈良駅を少し歩けば鹿がウロウロしています。これは日本広しと言えども街中にたくさんの鹿がいるのは奈良だけです。観光客はいますが、鹿がのんびり散歩できるくらいの余裕も奈良にはあります。
京都市内は見どころが多いため、観光客がたくさんやって来ます。そのため市バスの1日券を買っていくので地元の人が乗れないという苦情があるようです。それくらい神社仏閣が凝縮している町と言えます。
皆さんは奈良と京都どちらが好きでしょうか。どちらも違った趣があり、のんびりとしていて牧歌的な奈良か、見どころが凝縮して飽きない京都か迷うかもしれませんね。どちらも良さがありますので歴史を勉強してから観光してみるとさらに良い点を見つけることができるに違いありません。